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2024/03/02 15:37
前のブログの続き、その2です。
3枚目、「Oraakkeli」。こちらもデザイナーはマイヤ・イソラです。
日本の小紋を思わせる細かな丸で模様が描かれています。
「Oraakkeli」という言葉はフィンランド語で「神託(神託神殿)」の意味。
2005年の展覧会のために出版された書籍(日本では2006年に出版)によると、他にシリーズと思われる2つのデザインがありました※1。
ひとつは「Povari」意味は「占い師」。もうひとつは「Fortuna」、ローマ神話の「運命の女神」を意味する言葉です。
生地は、今回ご紹介した他3点と比べると柔らかく薄め。衣料品用に使われていたようで、洋裁にもおすすめです。
もちろんテーブルクロスなど、インテリアにも。


1982年に発表されたもので、こちらは復刻版です。
クレヨンで描かれた線の掠れや向き・重なりにより表現された四角で構成されたパターン。
2017年に日本で開催された「マリメッコ展」図録のインタビューで
石本さんは「スピーディーな落書きが僕のスタイル」と話されています。
マイセマは、それを存分に楽しむことができるデザインです。

パリの見本市にも出品されたパターンは、ご本人も「気に入っているデザインのひとつ※2」とのこと。
ハギレですが、ファブリックパネルやクッション、トートバッグなどが作れるサイズはあります。
大きめの生地よりは気軽に挑戦できるかもしれません。
インテリア、ファッション共に、使いやすくポイントになるデザインです。
※1 PIE BOOKS 「マイヤ・イソラ マリメッコのテキスタイル・デザイン」2006年発行
※2 PIE International「マリメッコ パターンとデザイナーたち」2013年発行